2014年1月10日金曜日

モルドバの夢

モルドバの夢

ひとりの青年が夢を見た。毎月一回夢を見た。あるお家をその青年が出ようとすると小さな男の子が見送ってくれた。その同じ夢を見てちょうど1年目に見た夢は少し違っていた。男の子のお母さんが奥の方から出てきて「あなたはもう一度この国に帰ってこなければなりません。私の国はモルドバ」

青年はその時初めてモルドバという国の名前を夢で聞いた。

そんなことがあって、私は東京渋谷の「ぶんかむら」でその青年に会った。青年は「モルドバに行きます。会社を辞めてでもモルドバに行きます。モルドバの夢を見たのでそれを確かめるためにモルドバに行きます

やがて青年は会社を辞めてモルドバに来た。夢で見た風景。赤い屋根。赤い髪の毛の女性は実在した。

その青年は靴のデザイナーでビジネスに成功していた。彼は靴の素材や製造工場を求めて世界中を飛行機で飛び回りながらビジネスモデルを作り上げた。しかし、彼はそれをいったんはそっとやめてモルドバに飛び発った。

モルドバではモルドバ女性協会「農婦の会」(ツウェレンクッツア)代表(当時)タマラ・ソーコル女史が車で案内してくれた。タマラ・ソーコル女史の故郷レジーナのすぐ近くにその景色はあった。

集落には赤い屋根の家が3軒あった。それを訪問すると赤い髪の女性がそうちの1軒に住んでいた。

その人は夢で「私の国はモルドバ」と言った女性だった。

記念写真を撮った。その女性は突然日本人が訪ねてきて、その身に起きた不思議な出来事に驚き、喜ばしい出来事と思って心にとめただけでなく、近所の村の人に走っていって話した。

そのようなモルドバの夢を見て一緒にモルドバへ行くようになった人の名はODA。.彼はきっと日本モルドバ友好協会を盛りあげるだろう。(文:沓澤正明)


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