首都キシナウでは自転車やバイクを見たことがない。 車だけの車社会である。
公共交通機関はトロリーバスとマイクロバスである。
3月30日私は代表と国立病院のところから191番のバスに乗り 込んだ。
ステファン・チェルマーレ広場で降りる予定だったが、 降りる場所がわからなくなって
とうとう終点まで行ってしまった。
そこは寂しい市の郊外で大きな丘の頂上の広いバス駐車場だった。
まわりには何もない。マイクロバスが20台ぐらい停まっていて、 駐車場を管 理するおじさんと
運転手たちがのんびりとタバコをふかして休憩するところだった。
モルドバ人はほとんど英語は通じない。
「 私たちはステファンチェルマーレ広場の大統領府近くに行きたいが 、どのバスに乗ったらいいか」
と片言の英語でたずねたルーマニア語で行き方を説明してくれた。 途中でマイクロバスから
トロリーバスに乗り換えて行きなさいと言っているようだが、 こっちはさっぱりわからない。
ライサさんに携帯で電話して運転手たちと話してもらったがなかな か言っていることがわからない。
やむを得ずもう一度191番のマイクロバスに乗り込んで始点に戻 って誰か知っている人に一緒に
アパ ートまで送ってもらおうと考えた。
バスの運転手たちは言葉がなかなか通じないので乗せるのを嫌がっ たが、幸い親切そうな運転手がいて
心配そうに、景色を見失わないようにゆっくり運転してくれた。
そして人の多いところに出ると「ここで降りなさい。 トロリーバスの通りだ」と言っているのがわかった。
代表が「あっ、あれはガスビルだわ。知ってる」 と言ったので降りることにした。
そこから30分ほどかかったが歩いてアパートまで帰ってきた。
トロリーバスに乗ればあっという間についたはずだが、 降りる景色を見失ってまた知らないところで
降りるのは嫌だなと思って、とにかく歩いて帰ることにした。
アパートにつ くと午後7時半くらいだった。くたくただった。
写真はステファン・ チェルマーレ広場を走るトロリーバスとステファン大王立像の前を 走るマイクロバス。
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