3年ぶりに写真・水墨画展開催が決定しました。新型コロナウィルス感染拡大でほとんどの活動が停止状態でしたが本年7月5日から7月27日まで神戸で開催します。詳細なご案内は5月末にチラシ・ポスターができますのでお待ちください。
最初に来場者を展示会場にご案内するのはポスターで表示される明
るい民族衣装を着た女性達による民族舞踊の大きな写真です。写真をご覧ください。
モルドバだけでなく近隣諸国も民族衣装は羊飼いの衣装です。
特徴は刺しゅうにあります。
モルドバの民族衣装は白い布に赤と黒の糸で文様が刺しゅうされて
います。赤は血の色で体温の温かさを象徴していて、
雪で凍えた体を包み込んで温めることができますので”愛”
を意味しています。ロシア語で、赤は美しいとよく似た発音で、
例えばロシアのクレムリン宮殿の赤の広場は、赤ではなく「
美しい広場」という意味になります。
黒は黒い大地を象徴しています。土が真っ黒です。黒い海、黒い河、黒い大地などの言葉で情景を表現されるモルドバは農作物が豊かな国です。
そして白い布は雪を象徴しています。モルドバの緯度は北海道の稚内市と同じです。冬は帽子をかぶらないと寒さで頭が痛くなってきます。
写真のような民族舞踊はフェスティバルや結婚式などで見かけることができます。刺しゅうは小学校に入る前に親から子供へ伝承されていて男の子も刺しゅうをします。民族衣装は日本の着物と同じく高価ですので誰でも持っているわけではありませんが、民族舞踊にはやはり民族衣装が欠かせないようです。
そのほか、モルドバで親から子に伝承されているものに詩の朗読があります。家庭では情操教育として親は子供に詩の暗唱をさせています。子供たちは自己紹介する時に自分の好きな詩を朗読します。中には100ぐらいの詩を暗唱している小学生もいます。モルドバの識字率は100パーセントと言っていいでしょう。モルドバでは、詩人は特別な存在で英雄のようです。詩は神の言葉とされています。モルドバの国歌は『私たちの言葉』です。言葉が大事にされていることがよくわかります。セントラルの公園に行くと歴代の詩人の銅像があります。ロシアの詩人プーシキンの銅像がひときわ目立ちます。学校の校長室には詩人の肖像画が掲げられています。
伝承文化がわかってくると躍動感あふれる民族舞踊を見ているだけでモルドバがわかった気分になります。
(文:沓澤正明、写真:みやこうせい。問い合わせ先:日本モルドバ友好協会 沓澤携帯080-5714-9418)
Posted in: archives,Today
メールで送信
BlogThis!
Facebook で共有する
0 コメント:
コメントを投稿