3月17日モルドバの黎明の時を告げる各紙
2009年9月以来大統領不在だったモルドバの議会で3月16日大統領選出の議員投票が行われ、親欧米派ニコライ・モチフチ氏が選出された。
3月17日、日経、読売、朝日、時事など各紙が報じた。
モルドバは長期にわたって指導者不在となり、国の方向性を明確に打ち出せないまま暗闇のような状態が続いていた。新大統領選出のニュースはモルドバに黎明の時が訪れたことを告げている。
朝日新聞は次のように伝えた。
「旧ソ連モルドバ、2年半ぶりに大統領選出 親欧米派」
旧ソ連モルドバの議会(定数101)で16日、大統領選出の議員投票が行われ、親欧米勢力が推す裁判官出身のニコライ・チモフチ氏(63)が選出された。
旧ソ連で唯一の共産党政権を率いたウォロニン大統領が2009年9月に辞任して以来、大統領不在は2年半に及んでいた。
モルドバでは09年4月以降、欧州統合を掲げる親欧米派と共産党の議会勢力が伯仲し、当選に必要な61票に双方の候補がギリギリで届かない状態が何度も続いてきた。
インタファクス通信によると、親欧米の連立与党は今回、政治家ではないチモフチ氏を擁立。共産党は今回も投票をボイコットしたが、連立与党の59票に社会党から3人が同調した。
チモフチ氏は「わが国に大統領は必要なので、就任に同意した。私は政治にも政党活動にも従事しない。全国民のための大統領となり、国を統一させたい」と述べ、ソ連崩壊から20年たっても残る「東西対立」の解消を訴えた。(朝日新聞モスクワ=副島英樹)
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