昨日に続きトヨタ車「アルフォード」(7人乗り) を神戸平和研究所から出していただきました。 運転手は杣理事長専属の林田さん。 朝9時半にライサさんとバレリューさんをお迎えに行きました。
最初に神戸平和研究所を表敬訪問しました。 杣浩二理事長にご挨拶し同研究所を見学しました。また、 近くにある研究所の新しいビルも杣氏にご案内していただきました 。地下1階、 地上5階で屋上からすぐ目の前に新神戸駅が一望できるロケーショ ンで神戸平和研究所という名前がふさわしいビルでした。 地下一階は会議室で大型スクリーンと音響設備が完備していて研究 発表ができます。 ここでいろいろな背景を持つ人が集まって自由な発言をしたらきっ と世界平和にふさわしい構想やインスピレーションが生まれ、 創造する力があふれるに違いないと思いました。 ここには理想的な環境が創造されていました。
神戸平和研究所訪問 |
午前11時に兵庫県国際交流協会の斎藤富雄理事長を表敬訪問しま した。 ライサさんやバレリューさんが訪問することはあらかじめ伝えてい ましたが、 神戸平和研究所の杣浩二理事長や三宗司朗所長が同行することは伝 えていませんでした。
理事長室に入っていくと斎藤理事長と杣氏や三宗氏は旧知の中で、 1995年阪神大震災以来、 当時復興の責任者だった斎藤氏が元兵庫県副知事時代から一緒に苦 労してこられた関係であることを知ることができました。 何といっても三宗氏は震災復興記念館の設計をされた著名な建築家 で建築学博士。当時を懐かしむ一幕がありました。 サプライズでした。
兵庫県国際交流協会斎藤富雄理事長表敬訪問 |
兵庫県国際交流協会は私たちがモルドバ復興支援協会という任意団 体として登録し、毎月2回の会議や1か月間の長期展示会などのた めにいつも無償で協力していただいてきました。私たちの21年間 の国際ボランティア活動を暖かく見守ってくださった揺籃のような ところです。斎藤理事長はモルドバからの要人の訪問を歓迎し、 交流し、 また斎藤氏は日本画家でもありご自身の絵の前で記念写真を撮りま した。
そればかりでなく、同じビルの9階はWHO神戸センターとなって いてアジアのどこかで伝染病が発生したりするとここから医師団や 薬剤師たちがいつでも派遣されるところです。 普段は警備が厳しくて一般人は簡単には見学もできないような重要 施設です。今回は、モルドバの医師バレリュー・ サワ氏がスイスの国際機関に勤める国際公務員ですので「WHOを 訪問したい」 と希望するとすぐに斎藤氏は訪問できるように手配してくださいま した。 兵庫県国際交流協会の緒方孝昭専務理事のご案内で私も初めてWH Oの訪問に参画できました。
お昼の食事会は杣氏が日本料理店「菊地」 にお部屋を準備してくださいました。 このようにして過密なスケジュールが始まりました。杣氏は「 もっと、もっと訪問先を入れて見せてあげてください」 と何度も言われました。 杣氏の日本の文化伝統をモルドバのお客様になんでも体験させてあ げてほしいという熱気が伝わってきました。 日本料理のコースはお二人にとって最初の日本文化との出会いとな りました。 ライサさんにとってはお箸を使うことが大変な課題になりました。
そのあと大安亭市場に行きました。ここは「なでしこジャパン」 の選手たちがお買い物をするところとして知られています。 ここでモルドバ復興支援バザーが毎月第3月曜日に開催されていま す。もう10年以上も続いています。3年に一度、100万円たま ると「虹の会」 代表福田圭子さんがモルドバに必要な支援プロジェクトに寄付金を 授与するためにモルドバ訪問を実行しています。 ライサさんたちをご案内すると福田社長も喜んでくださって一緒に 記念写真を撮りました。
大安亭市場で福田社長と |
バザー会場に展示する大きなパネルも使って意見交換しました。
ここではカララシの魚の養殖支援が成功したら次はブラックベリー の農業支援もしたいという熱気あふれる会議をしました。 ライサさんもこの時はモルドバの実情を詳しく説明しました。毎月 1回のバザーがモルドバの自立のための支援活動として今後も続き ます。覚書を交換できるくらい実際的な会議でした。
午後4時に生田神社の加藤隆久名誉宮司を表敬訪問しました。 加藤宮司は神戸平和研究所の名誉顧問です。 日本の宗教界の著名な代表的文化人で文学博士、 音楽もお詳しいです。神社本庁長老で今回は広島の安芸の宮島「 厳島神社」の林幹男氏をご紹介してくださいました。
生田神社表敬訪問 |
生田神社では装束を用意してくださって伝統セレモニーにモルドバ のライサさんとバレリューさんをご案内してくださいました。 伝統舞踊も披露していただき記念写真を撮りました。 日本古来の伝統宗教を知る最初の体験となりました。 日本の先進科学文明の背景にこのような伝統文化が生きているわけ ですがとても意味深い体験であると私は思いました。
夜は神戸ポートピアホテルの2階レストランSOCOで歓迎晩餐会 を杣氏が開催して下さいました。 来日してまだ1日しかたっていないのにもうすでに日本文化を体験 しつくしたのではないかと思うような長い一日が終わりました。( 報告者 沓澤正明)
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