2015年8月19日水曜日

明るく、優しく、温かい人間に(2015.7.25第4日)

この日は杣氏から1000に立正佼成会神戸教会を表敬訪問しますと伝えられていました。神戸平和研究所は「叡智の会」という宗教者同士の勉強会に参加していて、その会場を提供しているのが立正佼成会神戸教会でした。杣氏から613日に洲本カトリック教会の池永潤司祭の講演があるので「叡智の会」に参加してくださいとご案内されたのがきっかけとなりました。立正佼成会神戸教会を訪問するのはこの日が2回目でした。
 
 一階の講堂にはいると会員の皆様が大勢集まっていて式典をしていました。ライサさんとバレリューさんを紹介すると一番前の席に案内してくれました。杣氏もお越しになって、杣氏と私が式典の後あいさつしました。言葉は全然通じていないはずですが終始ライサさんとバレリューさんは笑顔でこの教会の雰囲気が気に入っているようでした。私は「モルドバから来られたお二人に日本の仏教の雰囲気を味あわせてあげたいと思っていました。この神戸教会の講堂はとてもいい雰囲気です。この講堂にはいると母親の胎内に帰ったような平安があります。こういう雰囲気の中から人は生まれ変わっていくのではないかと感じます。こういう宗教的雰囲気をモルドバのお二人に味わってほしいと思っていまし た」と感動しながらあいさつしました。すると大きな拍手が湧き起こりました。
 
 あとでわかったのですが神戸教会長は野上浩代というお名前の女性でした。きっと、母親の胎内のような雰囲気がありますと申しあげた私の言葉はその講堂の雰囲気を的確に表現していたのです。応接室で野上浩代教会長と親しく交流し、記念品として「福成寿」という名前の美術工芸品(香炉)を頂戴し、「明るく、優しく、温かい人間に」というお言葉を揮毫された教会長直筆に色紙を頂戴しました。あとで色紙を読み返し、香炉を前において観賞してみると私はそういう人間になっているだろうかと知らず知らず自問していました。そしてたくさんの思い当たる情景が浮かび、まだまだそうはなっていない自分に気がつきました。私は明るいだろうか、優しいだろうか、温かい人間になっているだろう かと考えました。この言葉を大切にしていこうと思いました。
 
美術工芸品 福成寿(福茄子) 「福を成し 寿を茄子」の意
 
 
日本仏教がもっているそのような哲学的宗教の雰囲気は東洋的なもので西洋の神学的宗教とは違うけれども、ロシア正教はキリスト教の中でも東洋的雰囲気を持つ宗教なので、そのような宗教的土壌に育ったライサさんやバレリューさんもきっと仏教が持っている哲学的雰囲気を理解できるだろうと思いました
 
 その後1400まで休憩し、今度は布引ロープウェイに乗り神戸の絶景を楽しみ、布引ハーブ園を散策しハーブティーを飲みました。1700から3時間ハーブ園の奥にある「森のホール」を借り切っていましたので演奏してくださる大塚弥生さんや前日に引き続きピアノを弾いてくださる武田有賀さんと話したりしました森のホールのコンサートはライサさんやバレリューさんにサプライズで日本の歌とラテンの音楽をプレゼントしようとして企画しました。
 
神戸布引ハーブ園/ロープウェイ
 森のホールはピアノがあり、音響・照明施設が完備していて、110人収容できます。ホール全体が木材で造られていて、演奏家たちからから音を十分に引き出せるとてもいいホールですと高い評価を得ています。
 
 準備する時間もほとんどない中1700からリハーサルをはじめ、マイクの調整や照明の調整を覚えながら1830の開演の時間を迎えました。ジョシュ・デサントスさんや八田住職、それに立正佼成会のお方など神戸平和研究所で顔なじみの方がお越しくださいました。ハーブ園に楽しみに来ていた一般のお方もホールに入って音楽を楽しみました。本当のサプライズは今中由美子さんが6人の子供たちを全員ロープウェイに乗せて連れてきてくれたことでした。今中さんがモルドバに行っていた当時はまだご長女が就学前でしたそのころはまだカザネスティ子供デイケアセンターはありませんでしたので、今中さんは幼いご長女を連れてカザネスティ孤児院を定期的に訪問していましたが、そのご長女が「高校生になった今もその時のことを覚えています」と話してくれました。ライサさんにとっては、その一部始終を目撃しているわけですから、この6人の子供たちは孫のように親しみを感じるようでした。
 
 武田有賀さんにはアルビノーニの「アダージョ」、モンティの「チャルダッシュ」、五木の子守歌などを演奏していただきました。
 
 大塚弥生さんは私たちが初めて「森のホール」を下見に来た時に歌っておられたのを観賞していて「この方の日本の歌はとてもいいね」と私と家内の意見が一致したので、楽屋に訪れて「モルドバのお客様に日本の歌を歌っていただけませんか」とお願いしたお方です。今回1時間ほど歌ってくださいました。里の秋、はなみずき、優しさにつつまれて、いのちのわけ、けせらせら、時の流れに身をまかせ、そして最後におお シャンゼリーゼ。心を込めて歌ってくださいました。おお シャンゼリーゼを歌うと雰囲気は最高潮に盛り上がりバレリューさんや武田有賀さんが曲に合わせ踊り始めました。森の夕闇につつまれて楽しい音楽の夕べは終わりました。
 
 布引のロープウェイを神戸の夜景を楽しみながら降りてくると杣氏のご家族がライサさんとバレリューさんと私たちをディナーにご招待してくれました。杣氏の令夫人とご長男とご次男が一緒でした。八田住職も一緒でした。ライサさんとバレリューさん、それに私の家族が招待されました。私は「いつも杣さんが研究や世界平和の活動のために世界や国内を飛び回っておられるわけですから、お家を預かるご夫人のご苦労は大変に違いありません。私も家内がいつも家を空けてモルドバに、また国内の支援者に会うために外出が多いのでそういう事情がよくわかります。このように親しく交流する機会を与えてくださってありがとうございます」と挨拶しました。とても家族的な雰囲気で印象深いディナー タイムを過ごしました。このようにして第4日が終わりました。(報告者 沓澤正明)
 
 
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